So-net無料ブログ作成
2007年11月に観た映画 ブログトップ

2本 『ブラザー・サンタ』『ミッドナイト・イーグル』 [2007年11月に観た映画]

2007年12月1日(土)に観た映画。






『ブラザー・サンタ』 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 スクリーン12
“FRED CLAUS” (2007・アメリカ) 1h56
製・監 : デヴィッド・ドブキン  製・原 : ジェシー・ネルソン
出 : ヴィンス・ヴォーン、ポール・ジアマッティ、レイチェル・ワイズ、ケヴィン・スペイシー、ジョン・マイケル・ヒギンス、エリザベス・バンクス、キャシー・ベイツ

・最初ドタバタ、中盤しんみり、終盤はハッピーエンドに向かって突き進む。
ハリウッド製のコメディらしいコメディ。

・近親者に有名人を持つ事の悲哀を描き、もう一方で近頃のクリスマスの過剰なまでの商業化に疑問を投げかけている。
その解決法は、本来のクリスマスの精神である他人を愛し思いやるという事に結びつけるあたりは上手い。
原案、製作のJ・ネルソンはショーン・ペン主演の『アイ・アム・サム』の監督。
ただ単にドタバタなコメディじゃないのはそういう事か。と、一人で納得した。

・本作の最大の謎は、何故にK・スペイシーが出ているのか?という事。
元々コメディアン出身だから原点回帰なのかなぁ、と思っていたが、
終盤でその謎が解けた!
その答えは・・・、
2006年の『スーパーマン・リターンズ』で敵役レックス・ルーサーを演じていたから。
という分る人にしか分らない、分っているとニヤリとする理由からだった。

本当かどうかは分りません。あくまで妄想です。

妄想ついでに妄想すると、キャスティング段階の雑談で
“この役、K・スペイシーがやったら面白いのにね~”
“まさか出ねぇだろぉ”
“よっしゃ、ダメ元でいっちょオファーしてみっかあ。”

みたいな会話があって、
数日後。

“ケヴィン、OKです。”
“えっ!?・・・えぇ~っ!”
といったワンシーンが有ったのかもしれない。





『ミッドナイト イーグル』 新宿ミラノ1
(2007・日本) 2h11
監 : 成島出
出 : 大沢たかお、竹内結子、佐原弘起、玉木宏、吉田栄作、藤竜也

・今日は“映画の日”という事で、どこで何を観るのが混んでいないのか、と考えてミラノ座で本作を観ることに。
思っていた以上に空いていたので良かった・・・。
いやっ、それではイカンのです。
日本でポリティカル・エンターテイメント映画を作ろうとする心意気や良し。と思って是非映画館で観てほしい。
別に本作の関係者でもなんでもないし、この映画の出来も決して良いとは思わないけど。それでも映画館で観てほしい。

一時期の邦画界は、ゴジラ、寅さん、ドラえもん。たまぁ~に訳の分らない超大作。という時代がしばらくあった。
ゴジラ、寅さん、ドラえもんが悪いわけではなくて、それだけという状況は決して良くはない。
ここ最近はいろんなジャンルの映画が作られるようにはなってきたけど、それでも本作の様な映画は少ない。
それで本作がコケてしまうと、テレビドラマからの映画化、お涙頂戴モノ、純愛モノ。と、また偏った映画ばかりになってしまう。
ですから、いつの日か日本映画でエンターテイメント映画の大傑作が作られる事を祈って、そういう映画が作られやすい土壌を作っておくという意味で本作を観てほしい。

で、本作を観終わった後はお口直しに成島監督のデビュー作『油断大敵』を是非。
こっちは地味ながら名作。

・極寒の雪山での戦闘ができる工作員が50人近く日本にいる。
映画の中では明らかにはしていないが、あの国。
諜報関係の工作員もいるだろうからその数にしたら何百人といるんでしょうね。
大丈夫?日本。

・竹内結子さん良かった。ヒロインとしてではなく、コメディエンヌとして。リアクションが上手い。

・ここからは本作の悪口。ネタバレ有ります。ご注意。

ラストの自己犠牲でお涙頂戴は、『アルマゲドン』。
しかし、自己犠牲の状況が甘すぎる。『アルマゲドン』は宇宙だからどうしようもないが、
本作の場合もう少し考えれば危機を脱する事ができそう。
ナパーム弾(それに似たものだっけ?)にしても、何も直撃じゃなくてもいい気がする。
敵が戦闘不能にさえなればいいんだから、着弾地点をずらして主人公たちの被害を少なくするということも出来たはず。多分。
爆発が起これば雪崩も起きるだろうし、そうなった時に大森南朋さんのヘリコプターが救助に現れる。という見せ場も作れた。

・ミサイルが飛んでくるシーンで、天気がどピーカンなのは運命の皮肉と取るべきなのか、ただの編集上のミスなのか。もしくは吹雪の雪山の映像が撮れなかったのか。
しつこいぐらいに天候が悪くてヘリが飛ばせず援護に行けない。という前フリをしているわけだから、ミサイルが発射されてから天候が良くなったというのは運命の皮肉という事なんだろう。多分。


3本 『ナンバー23』『ライセンス・トゥ・ウェディング』『フライボーイズ』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月25日(日)に観た映画。






『ナンバー23』 “THE NUMBER 23” (2007・アメリカ) 1h39
ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ9
監 : ジョエル・シューマカー  
出 : ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン

・J・キャリーのダークサイド全開映画。
笑いと狂気は紙一重。

・数字の“23”へのこだわり方には呆れるのを通り越して感心してしまう。
数字に病的にこだわると本作のJ・キャリーになり、
学究的にこだわると『博士の愛した数式』の寺尾總さんになる。
狂人と学者もまた紙一重。

・映像派の職人監督J・シューマカーだけあって映像はカッコいい。
しかしSchumacherの呼び方って色々有りますなぁ。
シューマカー、シューマーカー、シュマッチャー、シューマッカー、シュマッカー。
自分としては一番最初に聞いたのがシュマッチャーなのでシュマッチャーがしっくりくるんだけど、最近はシュマッチャーはあまり使われないのが残念。





『ライセンス・トゥ・ウェディング』 “LICENSE TO WED” (2007・アメリカ) 1h31
ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ6
監 : ケン・クワピス
出 : ロビン・ウィリアムズ、ジョン・クラシンスキー、マンディ・ムーア、ジョシュ・フリッター

・『ナンバー23』のJ・キャリーに負けず劣らずのダークサイドをお持ちのR・ウィリアムズのコテコテコメディ。
コテコテながらR・ウィリアムズのダークサイドもチラッと見れる。

・シリアス路線はコケ気味で、コメディはやや好調なR・ウィリアムズ。
たまにハシャギ過ぎて鬱陶しいときも有るけど、それはサービス精神が旺盛なればこそ。

・映画の方もサービス精神旺盛で、エンドロールの最後まで楽しめる。
ハッピーエンドはやや御都合主義ですが、そこはコメディですから。

・J・クラシンスキーって誰かに似てると思ったら、ココリコの田中さんに似てる。
そう思いだしたらココリコの田中さんにしか見えない。
そこで妄想。
本作のメンバーで田中さんが出ていた『みんなのいえ』のリメイクというのはどうだろう。
そもそも本作が『みんなのいえ』の結婚式版。という感じだし。
そうなるとR・ウィリアムズが田中邦衛さん。
唐沢寿明さんにハリウッド進出してもらって、R・ウィリアムズと渡り合ってもらう。

・ネガティブ・カッター・モー・ヘンリー。

・ここでの『エヴァ”序”』の上映はもう終わってしまったけど、フィギュア付きのコンボセットはまだ健在だったので、新宿ミラノ座で買えなかった初号機”覚醒”バージョン(1,150円)を買って映画を観る。
それにしてもポップコーン多過ぎ。半分以上余った。
普段滅多に食べないし、これからも食べる事はそうないと思うので、この日だけで一生分食べた感じ。





『フライボーイズ』 “FLYBOYS” (2006・アメリカ) 2h18
シアターN渋谷 シアター2
監 : トニー・ビル  製 : ディーン・デヴリン
出 : ジェームズ・フランコ、ジェニファー・デッカー、マーティン・ヘンダーソン、ジャン・レノ

・大江戸線で豊島園から青山一丁目まで。
青山一丁目から渋谷は近いのかと思ったら結構歩いた。

・戦争青春フライアクション映画。
ノー天気な戦争アクションモノではないのでスカッとしない。終始モヤッとしている。
ラストも変に律儀に史実のまま描いているのでモヤッとしたまま終了。

・飛行機の戦闘シーンの出来は素晴らしい。
ドイツ軍の黒いのとのタイマン勝負が2度有るが、戦闘の前に相手の品定めをしているのか、必ず間合いがある。
その間合いの静けさがカッコよかった。

・ディーン・デブリンはローランド・エメリッヒとのコンビは大分前に解消したんですね。
2000年の『パトリオット』が最後。
ローランド・エメリッヒ監督の新作『紀元前1万年』は、かなりのヘンテコ映画になってそうな予感がしてならない。



2本 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』『ブレードランナー/ファイナル・カット』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月24日(土)に観た映画。






『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 (2007・日本) 2h26
新宿コマ東宝
監・脚・VFX : 山崎貴
出 : 吉岡秀隆、須賀健太、小清水一揮、小池彩夢、神戸浩、小日向文世、小木茂光

・タイトルの“続”はまさしく前作からの続きという意味だった。
この続き方、何かと似てると思ったら『ロード・オブ・ザ・リング』。
本作のタイトルを『ロード・オブ・ザ・リング』風にすると、
『ALWAYS 三丁目の夕日/一つの塔』。

・泣きが売りの映画。最後の方は確かに泣ける。
“終わり泣けたら全て良し”ですか。

・それにしても2時間26分は長かった。特に新宿コマ東宝だとキツイ。ケツが痛い。

・ニヒルなコヒさんカッコいい。その横にこれ又ニヒルな小木さん。

・空港のシーン、橋のシーンの映像が昔のフィルムチックでカッコよかった。
空港のシーンの人物の構図の取り方などは『ウルトラマン』を連想させる。
山崎監督の『ウルトラマン』というのも見てみたい。
『Q』ではなくてやはり『ウルトラマン』か『セブン』。
東京の町にウルトラマンがそびえ立つ姿が見たい。





『ブレードランナー/ファイナル・カット』 “BLADE RUNNER : THE FINAL CUT” (2007・アメリカ) 1h57
新宿バルト9 スクリーン5
監 : リドリー・スコット
出 : ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェイムズ・オルモス、ダリル・ハンナ

・SF映画のベスト10といえば必ず上位。
という事で何回か観てきたけど、正直その良さが今までよく分らなかった。
で、今回久し振りに観た。
オープニングロールがカッコよく“皆さんの言う通り凄い映画なのかも”と思ったけど。
観終わった後はやっぱりよく分んなかった。

・本作が登場した時代のSF映画の状況。というのも加味された上での作品評価という事はないだろうか?
その状況を詳しくは分らないが、多分本作ほどクオリティが高く、且つオリジナルの世界観を持った作品は無かったと思う。
そこにいきなり本作がやってきてガツンとやられた。やられまくった。
残念ながらその経験をリアルタイムでしていないのが、本作の良さを分らない原因の一つなんだと思う。

・クオリティの高さには驚いた。
クオリティが高い。イコール金が掛かっている。という事が言えると思う。
本作の制作費って公表されている以上に掛かっているんじゃないだろうか?
その公表されているのがどれ位なのかは分らないけど、
公に出来ないほど掛かっていてそれ故に様々なバージョンをつくり、その都度補填をしてきた…。
邪な妄想をしてしまってファンの皆さん、関係者の方々ゴメンナサイ。

・本編に全く関係ない発見を一つ。
エンドロールにて。カメラマンが複数いるとカメラメンになる。当たり前の事ですか?
“ドーモスイマセン”(『続・三丁目の夕日』より)
 


『白い馬の季節』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月23日(金)に観た映画。






『白い馬の季節』 “季風中的馬” (2005・中国) 1h45
岩波ホール
監・脚・出 : ニンツァイ
出 : ナーレンホア、チャン・ランティエン

・近代化、自然環境の激変によって危機に立たされるモンゴルの遊牧民のある一家。
そこに一家の危機を救う白馬が現れて…。
みたいなファンタジックな話しを想像していたが、今の世の中そんな甘いもんじゃあござんせん。
とかくこの世は世知辛いのはモンゴルも一緒で、本作はそれを徹底的にシビアに描き、滅び行くものをただ見つめる。
観ててかなりツラかった。






この後もう一本何か、近くに神保町シアターがあるのでここにはまだ入った事がないし、まだ観ていない『続・三丁目』がやっている事だしと思ったが、あいにく頭痛の気配。
映画はやめてヴィレッジ・ヴァンガードに行き、うえけん(上野顕太郎さん)の漫画「夜は千の眼を持つ」を見つけたので購入。
その後歩いて秋葉原まで行きブラブラして帰宅。



3本 『ロンリーハート』『モーテル』『ボビーZ』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月18日(日)に観た映画。






『ロンリーハート』 “LONELY HEARTS” (2006・アメリカ=ドイツ) 1h47
新宿武蔵野館2
監・脚 : トッド・ロビンソン
出 : ジョン・トラヴォルタ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ジャレッド・レト、サルマ・ハエック、スコット・カーン、ローラ・ダーン

・1950年代のニューヨーク。
詐欺を繰り返し遂には殺人まで犯してしまったカップルと、それを追う刑事。
犯人と刑事、両者とも問題を抱えている“ロンリーハート”な人達。
何故“ロンリーハート”に?”ロンリーハート”の癒し方は?
その答えは、“愛だろっ、愛。”という昔のCMのような結論。

・’50年代のアメリカのパトカーって可愛い。

・J・ガンドルフィーニが良かった。どちらかと言うと腹黒い悪役が多いけど、本作の頼れる相棒もいい感じ。
S・カーンとのじゃれあいも面白かった。





『モーテル』 “VACANCY” (2007・アメリカ) 1h25
新宿バルト9 シアター7
監 : ニムロッド・アーントル
出 : ルーク・ウィルソン、ケイト・ベッキンセイル、フランク・ホエーリー


・休日昼間のバルト9は大混雑。『プリキュア』公開中なので“プリキュアキッズ”がウヨウヨといてとても賑やか。

・なんだかんだとドタバタしてしまって本編が少し始まってから客席へ。
席が奥まっていた事もあってここでもドタバタとしてしまい周囲の人達に迷惑をかけてしまった。
この場を借りてごめんなさい。海よりも深く反省。

・離婚寸前の夫婦が、旅の途中見知らぬ土地で事件に巻き込まれて…。
“おお!これは『ブレーキダウン』ではないか!”と急激に期待値が上がった。
L・ウィルソン、K・ベッキンセールの夫婦役もなかなかいい感じで更に期待値が上がった。
しかし残念な事に犯人達がマヌケ。
夫婦が行動を起こしている間、犯人達が何をしているのかと思ったら、何もしていない。まさか休憩?
これで一気に興醒めしてしまった。
で、ラストシーンは『踊る大捜査線 THE MOVIE』。
頭の中で「LOVE SOMEBODY」が流れた。

・映画が終わって女の子二人の会話が耳に入った。
片方の子が『観なきゃよかった』と後悔していた。
声の感じからして多分怖かったという意味での事だろう。
その気持ち分らないでもない。
自分も小学生の頃、たまたまテレビで放送していた『エクスタミネーター』を見てしまい、たまたま見てしまったシーンが、変態オヤジが秘密の怪しげな部屋に若い青年を監禁し、なにやらイケナイ事をしている。というとんでもないシーンだったため、それからずいぶんと長い間トラウマとして残っていた事がある。
映画の影響力をナメたらいけません。

・エンドロールがカッコいい。





『ボビーZ』 “THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z” (2007・アメリカ=ドイツ) 1h36
K’s cinema
監 : ジョン・ハーツフェルド
出 : ポール・ウォーカー、ローレンス・フィッシュバーン、オリヴィア・ワイルド、J・R・ビリャレアル、ヨアキム・デ・アルメイダ、ジェイソン・フレミング

・あんまり面白くない。
しかし、途中でこの映画を面白く観る方法を思いついた。
それは、この映画1970年代クリント・イーストウッドが主演したアクション映画のリメイク。と思う事。
そう思って観ると本当にそうだったんじゃないのか?と思えてきて楽しい。
自分の場合はイーストウッドだったけど、その人の好みによって置き換え可能。
’80年代のスタローン、シュワルツェネッガー。マイケル・パレも有り。
’90年代のブルース・ウィリスだとリメイクには早過ぎるか。
そういう風に考えるとこの映画は、アクションスターが必ず経験しなければならない通過儀礼とも言える奥の深いものなのかもしれない。
いやっ、スイマセン。そんな大袈裟なものじゃござんせん。どうぞお気楽、ノー天気に観て下さい。

・アクションシーンは『ボーン・アルティメイタム』ほど洗練されているとはとても言えず、泥臭い感じ。
しかしその泥臭さが逆に好感が持てる。

・ラストは気持ちいい。それまでは終始モタモタした感じなのに、ラストだけはスッキリ爽やか。
 


3本 『自虐の詩』『ヒートアイランド』『新・女立喰師列伝』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月17日(土)に観た映画。






『自虐の詩』 (2007・日本) 1h55
シネクイント
監 : 堤幸彦  原 : 業田良家
出 : 中谷美紀、阿部寛、岡珠希、丸岡知恵、アジャ・コング、遠藤憲一、西田敏行、カルーセル麻紀

・原作の漫画は、「BSマンガ夜話」(祝!11月27日再開!)でいしかわじゅん氏、夏目房之介氏が大絶賛していたので読んでいた。
自分としては、両氏が何故そこまで絶賛するのかは正直分らなかったので1回しか読んでいない。
その虚ろな記憶で本作を観た。

・コメディと思って観始めたがコメディとしての出来はイマイチ。笑えないコメディほど観ていてツライものは無い。
しかし後半、泣きのドラマになだれ込んでいくのを観て、そこは前フリだったことに気付く。

・残念ながら泣きのドラマとしても惜しい。幸江(中谷)とイサオ(阿部)の愛情の方に重点が置かれているが、泣けるのは10代の幸江(岡)と森田さん(丸岡)の友情の方。
キャスト的にどっちを取るかと言われたら、それは愛情を取るべきだろうけど。

・大人になった幸江と森田さんの再会シーン。漫画を読んでここは泣けた。
映画でも最大の泣かせ所になったはずであろうけど、漫画には遠く及ばず。





『ヒートアイランド』 (2007・日本) 1h46
シネセゾン渋谷
監 : 片山修
出 : 城田優、伊原剛志、近藤芳正、豊原功補、伴都美子、松尾スズキ

・群像劇で犯罪モノ。作る方も難しいだろうけど、観る方も難しい。
登場人物の顔と名前、因果関係、それぞれの思惑、その時々の状況を把握しなければならない。
本作ではよく把握できなかった。

・松尾スズキさん(45才)が伊原剛志さん(44才)に“親父っさん”と呼ばれる。
いくら役の上とは言え松尾スズキさんの心中複雑だった事でしょう。





『新・女立喰師列伝』 (2007・日本) 2h03
シネクイント
監・原・脚・総監修 : 押井守  監 : 辻本貴則、神山健治、湯浅弘章、神谷誠
出 : ひし美ゆり子、水野美紀、安藤麻吹、藤田陽子、小倉優子、佐伯日菜子

・各監督が各々の解釈で自由に作っているが、初めに「立喰師」有りき。
いかに「立喰師」から発展させるか、またはいかに「立喰師」からハズすか。
「立喰師」が基本に有るので、「立喰師」というキャラクター、存在を面白がれるのかどうか。
それがこの映画を面白く観れるか否かの分かれ目だと思う。

・自分的には、ギャグ方面に行ってくれると面白く観れた。神谷監督の「クレープのマミ」の“アイドル陰謀説”は面白かった。
しかし文学的な方面に行ってしまうとお手上げ。ただ時が過ぎるのを待つしかない。

・押井監督の「ケンタッキーの日菜子」は、押井版『ナウシカ』という見方も出来て興味深い。


  


3本 『ヘアスプレー』『ディスタービア』『やじきた道中 てれすこ』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月12日(日)に観た映画。






『ヘアスプレー』 “HAIRSPRAY” (2007・アメリカ) 1h56
シネ・リーブル池袋1
製揮・監・振り付け : アダム・シャンクマン
出 : ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラヴォルタ、クリストファー・ウォーケン、ミシェル・ファイファー、アマンダ・バインズ、ザック・エフロン、クイーン・ラティファ、ジェームズ・マースデン

・ここ数年ミュージカル映画が作られるようになってきて一応は観てきたが、『シカゴ』『オペラ座の怪人』『ドリームガールズ』どれもダメだった。
ミュージカルは合わないんだろうと諦めていてこれもダメだろうと思って観たが、本作は面白かった。
この映画ぐらいに底抜けに明るいとミュージカルの不自然さが気にならない。

・本作のオリジナル、ジョン・ウォーターズ版『ヘアスプレー』は、J・ウォーターズ苦手なので観ていない。
そのJ・ウォーターズは、本作の冒頭にチラッと出演。

・J・トラヴォルタの女性役は最初違和感あるが、次第に見慣れてくる。
にしてもトラヴォルタはデカ過ぎ。

・N・ブロンスキーの親友役のA・バインズが可愛かった。のほほんとした可愛らしさ。





『ディスタービア』 “DISTURBIA” (2007・アメリカ) 1h44
シネ・ルーブル池袋2
監 : D・J・カルーソ  製揮 : アイヴァン・ライトマン
出 : シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、デヴィッド・モース、キャリー=アン・モス

・10代後半の少年少女の鬱屈とした日々(家庭環境によるものだったり、元々10代後半がそういうものだったり)。
そのはけ口の覗きがとんでもない事件を引き起こす。
前半、その鬱屈とした気持ち、感情を細かに描く事によって、誰しもが経験するその鬱屈とした時期を現在過ごしている、又は過ごした人達(言わばこの映画を観ている人のほとんど)が映画の登場人物達と同じ目線に立てる。
後半そこに事件が起こり、登場人物と同じスリルを味わう事となる。
そのつくりが上手い。アメリカでのヒットも頷ける。

・残念なのはクライマックスがドタバタ。ホラーになってしまった。
ティーン映画だからしょうがない。

・『ゾンビーノ』と同じくC・A・モスにトリニティの面影は無い。もはやカイヤ川崎。





『やじきた道中 てれすこ』 (2007・日本) 1h48
池袋シネマ・ロサ2
監 : 平山秀幸
出 : 中村勘三郎、柄本明、小泉今日子

・いつまでも心に残る名作。とまでは行かないが、観ている間は楽しめる。正しい娯楽映画。

・落語ネタが全編に散りばめられているらしく、それを知っていればもっと楽しめるのかも。

・キョンキョン、吉川晃司、鈴木蘭々。そのトンガリ全盛期を知っていると、“ああ、こういう映画に出るようになったんだな”と感慨深いものがある。時代は流れてゆくものなんですね。


3本 『犯人に告ぐ』『ボーン・アルティメイタム』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 [2007年11月に観た映画]

2007年11月11日(土)に観た映画。






『犯人に告ぐ』 (2007・日本) 1h57
シネマスクエアとうきゅう
監 : 瀧本智行
出 : 豊川悦司、笹野高史、石橋凌、小澤征悦、松田美由紀

・時間ギリギリに行ったら思っていたより混んでいた。
一番前の席で観たが、ここの前方の席は他の映画館、特にシネコンと較べて観やすい。疲れるけど。

・警察と犯人の対決、警察内部での対立と確執が盛り沢山に詰め込まれた警察映画。
フト思う、これって『踊る大捜査線』? 『踊る』よりはシリアス路線。

・本作における和久さん、笹野高史さんの活躍がもっと見たかった。

・ラストのカット、豊川悦司さん(トヨエツはもう死語?)の目のアップの意味が分らない。





『ボーン・アルティメイタム』 “THE BOURNE ULTEMATUM” (2007・アメリカ)
新宿プラザ劇場
監 : ポール・グリーングラス  製揮 : ダグ・リーマン
出 : マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、ジョアン・アレン、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、アルバート・フィニー

・全編緊張感がみなぎっていて面白かったんだけど、後で冷静に考えてみるとこの映画大半が追いかけっこ。

・その追いかけっこ自体は素晴らしい出来。
P・グリーングラス監督は、撮影よりも編集が好きなタイプの監督だと思う。ハリウッドは完全分業制だからそういう事でもないのか?
膨大なカット(デジタルでの撮影なんだろう、多分)を積み重ねて、更に積み重ねて緊迫感のあるシーンを作り出している。
他に編集でカッコ良かったのが、映画も終わりの頃D・ストラザーンがM・デイモンに向かって銃を撃つシーン。テンポが小気味良い。

・このシリーズは3作ともエンディングの歌が一緒。このシリーズのテーマソングといった感じなんだろうか。確かにイイ歌。
しかし3作とも同じ歌というのは珍しい。『ゴッドファーザー』シリーズは3作ともエンディングで「ゴッドファーザー愛のテーマ」が流れるけど、歌っていうのはこのシリーズが最初かも。 





『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』 (2007・日本)  1h38
テアトルタイムズスクエア (レイトショー)
総監督・原・脚 : 庵野秀明  監 : 摩砂雪 / 鶴巻和哉
声 ; 緒方恵美、林原めぐみ、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、結城比呂、子安武人


・2回目。1回目は9月4日(火)新宿ミラノ座で観ている。
テアトルタイムズスクエアのレイトショーで上映するという事を知って、本作を大スクリーンで観る機会はこれで当分は無いだろうと思い映画館での2回目。
ミラノ座の時より画像が鮮明だった様に思う。初号機V.S.サキエルのシーン、ミラノ座の時は薄暗かったが、今回はハッキリと見れた。

・予告で使われていた宇多田ヒカルさんの“Fly Me To The Moon”が本編で使われなかったのが残念。予告カッコ良かった。
で、妄想してみました。“Fly Me~”がバックに流れて。
“ヤシマ作戦”終了後、後始末をするネルフの面々。
電力が徐々に戻り日本列島に明かりが灯る。日々の生活に戻る人達。
平和な学校生活のシンジとレイ。
シンジの笑顔。その後ろに真昼の月。
カオル登場。


3本 『バイオハザードⅢ』『onceダブリンの街角で』『タロットカード殺人事件』 [2007年11月に観た映画]

11月4日(日) 渋東シネタワー1
『バイオハザードⅢ』 “RESIDENT EVIL : EXTINCTION” (2007・フランス=オーストラリア=ドイツ=イギリス=アメリカ) 1h34
監 : ラッセル・マルケイ  製・脚 : ポール・W・S・アンダーソン
出 : ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、オデッド・フェール、イアン・グレン、マイク・エップス

・’80年代少年ジャンプ黄金期のような映画だった。アリス(M・ジョヴォヴィッチ)と敵の強さがインフレして行く所まで行っちゃった感じ。
後はアリスが枢斬暗屯子(すうざんあんとんこ。「激!!極虎一家」より)ばりに立ちションするしかない。

・『エヴァンゲリオン』を思い起こさせるシーンが有ったのは、P・W・S・アンダーソンが次に狙っているのが『エヴァ』であるから。というのは勘繰り過ぎだろうか。






11月4日(日) シネ・アミューズ イースト
『once ダブリンの街角で』 “ONCE” (2006・アイルランド) 1h27
監・脚 : ジョン・カーニー
出 : グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ

・名も無い(明かされない)男と女が偶然出会って、僅かな間だけ名も無いバンドを組み、一瞬だけ光り輝いたその瞬間を奇跡的にすくい取った映画。素晴らしい。





11月4日(日) ル・シネマ1
『タロットカード殺人事件』 “SCOOP” (2006・イギリス=アメリカ) 1h35
監・脚・出 : ウディ・アレン
出 : スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン

・W・アレン的サスペンスコメディ。サスペンスとコメディの割合は1:9。
W・アレンとS・ヨハンソンの親子と言うよりおじいちゃんと孫娘の探偵コンビのドタバタぶりを楽しむべき映画。



3本 『スターダスト』『ブレイブ ワン』『ゾンビーノ』 [2007年11月に観た映画]

11月3日(土) 新宿トーア
『スターダスト』 “STAR DUST” (2007・イギリス=アメリカ) 2h06
製・監・脚 : マシュー・ヴォーン
出 : チャーリー・コックス、クレア・デインズ、ミシェル・ファイファー、マーク・ストロング、ジェイソン・フレミング、ロバート・デ・ニーロ、ピーター・オトゥール

・深く考えずに観れるファンタジーアドベンチャー。

・宮崎アニメ、特に『ラピュタ』から大きな影響を受けていると思われるけど、決定的に違うところが一つ。それは主人公がアホ。
最初はアホ過ぎてどうなるのか心配だったけど、色々な経験をして成長したなぁと思ったら結局アホだった。
宮崎アニメの主人公の純真さを欧米人が描くとアホになってしまう。






11月3日(土) 新宿ミラノ2
『ブレイブ ワン』 “THE BRAVE ONE” (2007・アメリカ=オーストラリア) 2h02
監 : ニール・ジョーダン  製揮・出 : ジョディ・フォスター
出 : テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース、ニッキー・カット、メアリー・ステインバーゲン

・重厚なテーマ、緊張感の途切れない演出、主役二人の演技、どれも素晴らしく“スゲェ”と思いながら観ていた。ラスト前まで。
ある意味驚愕のラスト。で、思い出したのがこの映画のプロデューサーがジョエル・シルヴァーだという事。“じゃあ仕方ないか”と一応は納得したけど、それにしても勿体無い。
中日ドラゴンズの落合監督が完全試合目前の山井投手を引っ込めたのと同じか、それ以上に勿体無い。
あとチョットで超一流の映画になる可能性の有った映画なだけに。
製作総指揮も兼ねているJ・フォスターはこれで納得しているんだろうか?

・T・ハワードは品のある黒人俳優。ポスト・デンゼル・ワシントンといった感じ。

・ネガティブ・カッター・モー・ヘンリーが、職種名をネガティブ・マネージメント(NEGATIVE MANAGIMENT。このスペルかどうかは、かなりアヤシイ)に変えて登場。
ネガティブ・マネージメント・モー・ヘンリーも結構いい感じ。





11月3日(土) TOHOシネマズ六本木ヒルズ アートスクリーン
『ゾンビーノ』 “FIDO” (2006・カナダ) 1h33
監・脚 : アンドリュー・カリー
出 : クサン・レイ、キャリー・アン・モス、ビリー・コノリー、ディラン・ベイカー、ヘンリー・ツェーニー、ティム・ブレイク・ネルソン

・新宿から六本木に移動。

・公開2週目にして上映が夜からの2回になってしまった。
ここの映画館はここだけのロードショーでも客が入らなければ上映回数をバッサリと減らすから油断が出来ない。そのせいか、この回は結構入っていた。
いっそのこと他の映画館で公開してくれればわざわざ六本木まで行かなくて済むのに。

・1960年代アメリカ、郊外生活を送る孤独気味の少年の元に犬ではなくてゾンビがやってきて…。というブラックコメディ。
かなりブラックで笑えるけど、言葉のニュアンスが分った方がもっと笑えると思うので吹き替え向きの映画。

・C・A・モスにトリニティの面影は無い。役者なんだから当たり前の事だけど。


2007年11月に観た映画 ブログトップ